父の生きた証
沖縄県立博物館美術館へ、父の遺品の数々を寄贈する事となりました。戦時中の貴重な資料として県の歴史資料として保管してくださるそうです。
父は宮古島から海軍士官学校(現防衛大)へ進学し、その後佐世保の海軍へ配属となったようです。
水泳訓練や銃の訓練の様子などが写真入りで掲載されている冊子(卒業アルバムのような?)で、隊員の全員のお名前も載っております。冊子2冊とそれ以外にも沢山の本や証書などがありました。
学芸員さんの話によると、県出身者で佐世保の海軍に従事した方の資料は一つも残っていない、との事で大変貴重な史料だと喜ばれていました。
父が亡くなった後も遺品を整理し、ずっと私が持っていましたが、どうして良いか分からず学芸員さんに相談した所、この様な大変良い形で寄贈する事が出来て、家族一同幸せに感じています。
戦時中の事はほとんど語らなかった父ですが、亡くなる数年前に補聴器を付けるために聴力検査をした所、戦争の爆撃で両耳の鼓膜が破れている事が判明しました。
かなりの耳鳴りと頭痛に悩まされていたはずなのに,家族には誰にも何も話さない人でした。
早めに言ってくれれば治療も出来たはずなのに…
父が亡くなるまで大事に持っていた資料なので、何かの役に立って頂ければ幸いです。
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